本研究では、 細長い矩形状のストリップフィンを取付けた横置き伝熱管周りの水の凝固・融解について実験的検討を加えた。 今回は、 周方向のフィン数を4-12枚の間で変えてフィンの体積率を変化させ、 凝固あるいは融解速度に及ぼす影響を調べた。 また、 相変化過程における内部温度分布を測定し、 さらに伝熱管表面における熱流束から求めたヌッセルト数とレイリー数の関係から液相部の自然対流を検討した。 その結果、 フィンの凝固・融解促進効果がかなり大きいこと、 すなわち融解においては裸管の場合に比較して、 フィンが存在することによって1.5-2.5倍の熱伝導寄与がみられた。