日本獣医麻酔外科学雑誌
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短報
前縦隔に発生した異所性甲状腺癌に外科治療を行った犬3例
村上 善彦中野 康弘加藤 太司中川 恭子南 毅生
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キーワード: 異所性甲状腺癌, 前縦隔,
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2020 年 51 巻 3+4 号 p. 36-40

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抄録

前縦隔に異所性甲状腺癌が発生した犬に外科手術を行った3例を経験した。3症例はCT検査を行い、他臓器への浸潤、転移、胸水を認めなかったため、細胞診、病理組織検査後、外科手術を行った。術後、症例1、3はそれぞれ1,050、1,420日経過しているが、再発転移なく良好に経過している。また、症例2は術後2,925日に腫瘍とは関連なく死亡した。症例の集積による検討が必要ではあるが、前縦隔に発生した異所性甲状腺癌は、他臓器に浸潤や転移がない場合、外科手術を行うことで良好な予後が得られる可能性が考えられた。

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© 2020 一般社団法人日本獣医麻酔外科学会
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