日本家畜臨床学会誌
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症例報告
黒毛和種子牛における痙攣性不全麻痺の1例
三浦 萌福田 稔彦植木 淳史池ヶ谷 あすか池田 亜耶阿南 智顕竹鼻 一也山口 英一郎金 檀一佐藤 繁山岸 則夫
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2009 年 32 巻 1 号 p. 8-11

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抄録
4ヵ月齢の黒毛和種牛が、2ヵ月齢時より発症した左後肢の跛行を主訴に来院した。症例は患肢を後方に過伸展し、蹄を着地せずに振り子状に動かす特徴的な歩様を呈していたが、疼痛反応はなく、X線所見においても異常は見られなかった。以上の所見から痙攣性不全麻痺を疑い、脛骨神経切除術を行ったところ、速やかに症状の改善が見られ、その後再発もなく治癒に至った。
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© 2009 日本家畜臨床学会 ・ 大動物臨床研究会
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