日本家畜臨床学会誌
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各種動物における皮膚pHの検討
味戸 忠春鈴木 一由奥村 純子畑野 伸子
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キーワード: 家畜, 皮膚pH, 皮膚pH計
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2001 年 24 巻 1 号 p. 9-12

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抄録
各種動物の皮膚pHを油分・水分・pH計一体型を用いて測定したところ、ネコが7.07±0.13、イヌが7.75±0.71、ブタが7.22±0.28、子牛が8.46±0.57、未経産牛が7.58±0.61、搾乳牛が6.86±0.23であった。また、搾乳牛を用いて部位と被毛の有無について検討したところ、頸部における皮膚pHは被毛ありが7.93±0.80、被毛なしが7.05±0.56、最後肋間における皮膚pHは被毛ありが8.25±0.92、被毛なしが6.70±0.62.であった。これらのことから、動物種により皮膚pHの異なることと、牛においては発育ステージで皮膚pHが変化すること、さらに、搾乳牛では測定部位よりも被毛の有無により皮膚pHが異なることが確認された。
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