日本家畜臨床学会誌
Online ISSN : 1883-4604
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24 巻, 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 金田 義宏
    2001 年24 巻1 号 p. 1
    発行日: 2001/07/20
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
  • 高橋 千賀子, 菅原 真哉, 木村 有一, 小野 秀弥, 早坂 久範, 川名 晶子
    2001 年24 巻1 号 p. 3-8
    発行日: 2001/07/20
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
    間接検定成績の1日当り増体量(DG)に基づいて、一肥育農家の黒毛和種去勢牛を低増体群、中間群、増体群と区分し、枝肉販売成績と肥育ステージ別の血液成分値を比較した。DG別の枝肉販売成績では、増体群が肉質および枝肉価格ともに好成績を示した。血液成分値は肥育ステージ別に大きな変動を示した。ビタミンAは、増体群では低増体群に比べてステージ4(22~25カ月齢)と5(26~30カ月齢)で有意な低値を示した。総コレステロールとリン脂質は、増体群では低増体群や中間群に比べて、ステージ3(18~21カ月齢)から4(22~25カ月齢)にかけて高値傾向を示した。以上のように、DG別や肥育ステージ別に血液成分値に差が認められたことから、牛によって発育や肉質形成速度が異なることが示唆された。DG別に、牛を分類することによって、牛本来の特性に基づいた飼養管理が可能になり、肥育効率が高くなると思われた。
  • 味戸 忠春, 鈴木 一由, 奥村 純子, 畑野 伸子
    2001 年24 巻1 号 p. 9-12
    発行日: 2001/07/20
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
    各種動物の皮膚pHを油分・水分・pH計一体型を用いて測定したところ、ネコが7.07±0.13、イヌが7.75±0.71、ブタが7.22±0.28、子牛が8.46±0.57、未経産牛が7.58±0.61、搾乳牛が6.86±0.23であった。また、搾乳牛を用いて部位と被毛の有無について検討したところ、頸部における皮膚pHは被毛ありが7.93±0.80、被毛なしが7.05±0.56、最後肋間における皮膚pHは被毛ありが8.25±0.92、被毛なしが6.70±0.62.であった。これらのことから、動物種により皮膚pHの異なることと、牛においては発育ステージで皮膚pHが変化すること、さらに、搾乳牛では測定部位よりも被毛の有無により皮膚pHが異なることが確認された。
  • 岡田 啓司, 安田 準
    2001 年24 巻1 号 p. 13-18
    発行日: 2001/07/20
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
    代謝プロファイルテスト(MPT)における血液サンプルの採取・保存条件を、健康な黒毛和種成雌牛5頭を用いて検討した。血清分離剤を用いて速やかに分離した血清(血清)に比べて、ヘパリン加血漿は遊離脂肪酸(FFA)、βヒドロキシ酪酸(BHB)、総コレステロール(T-cho)、リン脂質(PL)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、γグルタミルトランスペプチダーゼ(γ-GTP)が低値、βリポ蛋白(β-lipo)、総蛋白(Tp)、アルブミン(Alb)が高値を示した。全血を室温2時間放置後の血清は、尿素窒素(BUN)とγ-GTPが高値を示した。血糖(Glu)は血清とヘパリン加血漿に差はなかった。
    分離血清はGlu、BHB、T-cho、Tp、Alb、BUN、無機リンでは冷蔵・冷凍保存とも7日目まで安定していたが、FFA、PL、β-lipo、Ca、AST、γGPTは7日以前に変化が見られた。
  • 味戸 忠春, 安斉 秀行, 森川 寿三, 照井 信一
    2001 年24 巻1 号 p. 19-22
    発行日: 2001/07/20
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
    馬酔木(Pieris japonica)には、ピエリストキシン(Pieristoxin)やグラヤノトキシン(Grayanotoxin)、アセボトキシン(Asebotoxin)、アンドロメドトキシン(Andromedotoxin)と呼ばれる配糖体が含まれ、山羊、羊および牛における中毒例がしばしば報告されている。今回、福島県下A農場で飼育中の羊および山羊が呼吸困難と突然死を呈し、剖検により胃内から馬酔木の葉が回収されたことから、馬酔木中毒と診断した。剖検所見では、肺における重度の水腫、出血が特徴的であった。牧場の敷地には、観賞用に馬酔木が植えられており、刈り取られた葉が綿山羊に与えられたためであった。
  • 畠山 直一郎, 堀内 和之, 庄司 浩, 伊豆 肇, 西宮 弘, 鈴木 敏規
    2001 年24 巻1 号 p. 23-27
    発行日: 2001/07/20
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
    周産期に虚脱、食欲不振、不整脈を主徴とする12歳の成乳牛について心電図検査を実施したところ完全房室ブロックを認めたが、分娩後に起立不能となり、予後不良のためと殺された。剖検では心臓は外観上円形心を呈し、心内膜直下から心筋層内に及ぶ冠状動脈枝の分布増加と、血管周囲に著明な線維増生が観察され、本症例は完全房室ブロックを認めた心内膜線維症と診断された。
  • 2001 年24 巻1 号 p. 29-34
    発行日: 2001/07/20
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
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