抄録
2001年6月〜9月に、北海道道央自動車道(野幌P.A〜音江P.A間)にてフロントガラスへの昆虫衝突跡及び事故要因を調査した。これらの調査結果を数量化I類にて事故要因の解析を試みた。解析の結果、晴れで気温が高く、風が弱い条件下で昆虫のフロントガラスへの衝突数が増加すると考えられた。最も衝突の多い条件下で調査区間内の1時間あたりの昆虫衝突跡推定値は平日では168,725個体、休日では191,168個体となった。今回、推定を試みた昆虫衝突数の値がある昆虫の種の維持に影響を与えているかは不明であるが、道路が昆虫の生息に影響を与えているかが懸念される。