日本地すべり学会誌
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論文
簡易RBSM三次元試行球面すべり面法を用いた造成地盛土斜面の地震被害評価法
濱崎 英作宮城 豊彦竹内 則雄大西 有三
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2007 年 43 巻 5 号 p. 251-258

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抄録
造成地盛土斜面においては, 地震によって地すべりや崩壊などの甚大な被害が発生することが多く, それらの発生に対する危険度評価手法の確立が求められている。我々はこれらの危険度予測をする手法として簡易RBSM三次元試行球面すべり面法を開発した。この手法は, 簡易ながら地震力とその方向を考慮した解析が可能で, 評価結果として平面図上の最小安全率分布 (Fs 値) を得ることができる。このFs 値について, これまでの地震被害のうち, 2004年新潟中越地震の高町団地と, 1978年宮城県沖地震での鶴ヶ谷団地の各被害をもとに比較検証を試みた結果, 極めて良い相関が得られた。このことから, 当手法による危険度評価方法の妥当性を示した。
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© 2007 公益社団法人 日本地すべり学会
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