日本地すべり学会誌
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論文
  • 菊地 輝行, 千田 敬二, 田近 淳, 金山 健太郎, 大津 滉介, 秦野 輝儀, 安藤 伸
    2025 年62 巻4 号 p. 123-134
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/09/09
    ジャーナル 認証あり

     災害発生後, 地すべりや斜面崩壊の調査は, リモートセンシングによって行われるようになった。近年では航空機によるレーザ計測を行うことで, 過去の計測データとの差分を解析し変動を抽出して地表面変動を明らかにした研究が行われている。特に, 表層崩壊が明瞭に発生しない並進地すべりにおいては, この手法を活用することで今後の活動の予察や被害想定を行うことも可能になる。そこで, 本研究は, 能登半島地震における新第三紀堆積岩分布域である八太郎峠西方で発生した深層並進地すべりを対象として, 変動ベクトル解析を用いて変動特性を解明した。具体的には, 第一に地すべり領域全体の変動特性の把握, 第二に, 局所的な変動特性を有するブロック区分を行った。この結果, 変動を示すブロックは3つに区分することができ, 中央ブロックで最大となる平均変動ベクトル量4.6m, 0.6度の回転量が認められ, 北側で沈下, 南側で隆起する特性を把握できた。

研究ノート
  • -人の目による判読と比較して-
    當麻 央介, 中山 大地, 松山 洋
    2025 年62 巻4 号 p. 135-143
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/09/09
    ジャーナル 認証あり

     本研究では, 斜面崩壊の典型的な発生場である遷急点の自動抽出を行った。そのために, DEMから固有値比と本研究で独自に定義した, ある地点の法線ベクトルと, 斜面の最大傾斜方向に隣接する法線ベクトルとの内積を計算し, それらを組み合わせることで遷急点の抽出を行った。そして本研究手法により抽出された遷急点と, 目視判読による遷急線とを比較すると, 本研究手法により抽出された遷急点は人の目では判読できない遷急線の抽出ができることが現地調査の結果で示された。一方で, 本研究手法では抽出が出来ていないが, 人の目による判読では認識できている遷急線も存在しており, 地形の連続性についての解釈や, 平坦面から緩斜面に遷移する箇所に存在する遷急線の判読は, 人の目による判読で遷急線が抽出されていた。このような遷急線の抽出結果の違いは, 人の目による判読の特徴や限界などを考える上で注目すべきである。

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