日本地すべり学会誌
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論説
論文
  • -堆積岩地域への適用性の向上-
    種平 一成, 藤原 康正, 若井 明彦
    2025 年62 巻6 号 p. 244-258
    発行日: 2025年
    公開日: 2026/01/27
    ジャーナル 認証あり

     地震時斜面崩壊に対して全国の道路ネットワークを維持・強化するためには, 我が国の多様な地質, 特に分布域の広い堆積岩に適用可能なリスク評価手法の開発が急務となっている。しかし, 従来の手法 (種平ほか, 2022) は2016年熊本地震を事例とした火山岩のモデルであり, 堆積岩は対象となっていない。そこで, 本研究では, 2004年新潟県中越地震を事例とした堆積岩のモデルを新たに構築し, 2008年岩手・宮城内陸地震を検証事例として従来のモデルと今回提案したモデルをそれぞれ火山岩と堆積岩の分布域に適用した。その結果, 適用するモデルによって崩壊発生数や発生場所の予測精度が大きく異なり, 提案したモデルは, 従来のモデルに比べて堆積岩地域で卓越した精度を有することが確認された。両モデルを地質条件に応じて使い分けることにより, 地震時斜面崩壊に対する道路ネットワークのリスク評価をより広域的に実施できる可能性が示された。

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