日本地すべり学会誌
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論文
地すべり地形分布と地質との関係
土志田 正二
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2015 年 52 巻 6 号 p. 271-281

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抄録
 地すべり災害は,過去に地すべりが発生した山体斜面,もしくはその周辺で起こり易いことが知られている。そのため過去に地すべりが発生したと思われる地形,いわゆる「地すべり地形」を判読・記載した地すべり地形分布図は,将来の地すべり災害予測のための基礎データとなり得る。本研究では,日本全国で38万箇所以上の地すべり地形が判読されている防災科学技術研究所の地すべり地形分布図を用いて,地すべり地形の広域的な分布傾向を定量的に評価する手法の開発を行い,地すべり地形分布と地質との関係性について明らかにすることを試みた。地すべり地形分布を定量的に表すための手法として考案したのが,任意の空間領域内における地すべり移動体の占める割合を算出した「地すべり移動体面積率」である。地質情報を基に,各地質分類における地すべり移動体面積率を算出した結果,各地質における地すべり移動体面積率は大きな密度差があることが示された。
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© 2015 公益社団法人 日本地すべり学会
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