北海道立総合研究機構 エネルギー・環境・地質研究所
気象庁気象研究所
元北見工業大学
北海道庁
2022 年 59 巻 2 号 p. 41-49
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2008年5月に北海道東部に位置する標高1499mの火山, 雌阿寒岳の北西斜面において大雨により複数の土石流が発生した。総雨量は数年に1回レベルの124mmであったにも関わらず, 50年に1回規模の土石流が発生した。その要因として, 融雪期末期で土壌水分が豊富な状態にあったことと, 地下数十cm以深の凍土の形成により雨水が地中深くまで浸透せずに水が沢に集中したことがあげられる。山頂周辺の発生域には凍土上面を浸食面とする平底型の浸食地形が生じ, 中腹では数m規模の岩塊を流路の両側部に堆積させた。
地すべり
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