2022年8月の新潟県下越地方と2014年8月の広島市・丹波市における豪雨による斜面崩壊に対して, 簡易貫入試験によって土層構造を把握して, 崩壊面積-崩壊深関係との比較を行った。その結果, 崩壊面積に対する崩壊深の増加割合は, 表層崩壊の潜在崩土層 (U層, M層) より深部に位置する硬質土層であるL層の厚さや土層におけるL層の構成比が増すほど大きくなり, 崩壊頻度が小さくなると考えられた。一方, 地震による崩壊地の多くはL層の厚さや構成比が大きかった。本研究の結果から, LiDAR地形データを用いて崩壊面積-崩壊深関係を求めれば, 労力を要する現地地盤調査を行わなくても, 対象地質 (地域) における土層構造がある程度推定できる可能性があると考えられる。