日本地すべり学会誌
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論文
降下テフラ被覆斜面の地震時の変動確率を推定する方法
‐保全対象に隣接する斜面の対策効果の評価方法として‐
倉岡 千郎中島 祐一碇屋 智之
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2026 年 63 巻 3 号 p. 93-108

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抄録

 地震に起因した斜面災害において, 耐震設計された構造物等が被災し, その安全性能が発揮できなかったケースが認められる。よって, 保全対象に隣接する斜面に起因したリスク (発生確率×損失程度×損失額) 低減を考慮する必要性があると考えられる。既往の研究より, 対策効果の目標・評価方法によっては対策工の有意性を示しうると考え, 対策目標を変動の超過確率 (PN) の低減により表す手順案の構築を試みた。降下テフラ被覆斜面を対象とし, 動的解析を通して手順を検討した。変動は過剰間隙水圧によるとして, その影響は見かけの強度低下により反映した。無対策・対策時の変動 (残留変位等) の発生する時の最大応答速度 (PGV) 等を求め, そのPGV等と対応するPNを防災科学技術研究所の地震ハザードカーブから求めた。計算条件によってPNにバラツキはあるものの, 過剰間隙水圧を抑制できれば, 無対策時に対して有効にPNが低下することを示した。

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