神戸大学工学部
1974 年 10 巻 3 号 p. 15-21
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過去にわが国各地で多数の崖崩れをを起させた著名な豪雨で, 崩壊発生時刻がはっきりとしたものの累加雨量時間曲線を描いて, 斜面条件とそれまでに降った総雨量と曲線の急な立ち上りとの関係を追求した。その雨が崩壊発生までに斜面内へ鉛直浸透した雨量とそれが斜面表層にどの程度の貯留水深を生じたかを検討し, その降雨のみで崩壊を発生し得ない場合が多いことから, 筆者のいう破砕帯の頂部からの豪雨時の湧水の急増が表層底部に貯留水深の急増大を来し, これが斜面崩壊に大きく寄与するとの結論を述べた。
日本地すべり学会誌
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