地すべり
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ある秩父古生層中の地すべりとその粘土の性状
矢嶋 澄策大山 広喜鈴木 滋
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1976 年 13 巻 2 号 p. 34-40_1

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抄録
昭和49年夏の集中豪雨後に群馬県多野郡万場町の黒田地内で地すべりが発生した。地質調査のためのボーリング及びその他の調査によりこの地域の基盤岩及び粘土鉱物の性状を明らかにすることができた。本地域の基盤岩は, 秩父古生層に属する輝緑凝灰岩からなり, 粘板岩及びチャートの薄層を挾在している。地形を詳細に観察すると, 本地域では古くから地すべりが発生していることが明らかである。本地域の互層をなす岩層中の亀裂あるいは節理から2種類の粘土鉱物が認められた。ひとつは母岩に由来する徴粒の鉱物と多量の粘土鉱物で, これらは母岩中の水平な亀裂及び節理中に認められるが, 亀裂・節理は連続性に乏しい。他方は, 輝緑凝灰岩中の厚い互層に認められるもので, クロライト, 雲母粘土鉱物, 及び少量のモンモリロナイトから構成される。特に注目すべきは, 雲母・モンモリロナイト混合層鉱物が認められることである。本地すべりは, 岩層中の空隙を埋めた雲母・モンモリロナイト混合層鉱物, モンモリロナイト, 雲母粘土鉱物及びクロライト等の粘土鉱物に起因して発生したものと考えられる。
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© 社団法人日本地すべり学会
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