地すべり
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地すべり発生機構に関する2・3の知見
伊良原地すべり地における観測例
末峯 章島 通保小西 利史倉由 由夫
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1982 年 18 巻 3 号 p. 42-48_1

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抄録

徳島県美馬郡一宇村伊良原地すべり地 (三波川帯) における地すべり発生機構について述べている。使用した記録は地中内部歪計の1分間毎の記録である。解析の結果, 地すべり面 (層) における平均的な伝播速度は数m/hourのオーダーであった。変位のrise time (変位が起こり始めて変位が終るまでの時間) は数時間位であった。変位が地すべり面 (層) から地表面に伝播する速度は0.5m/min以上である。また地すべり面が上下2層あり, 交互に交代しながら地すべり活動を行っているらしい現象が存在しているらしい。

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© 社団法人日本地すべり学会
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