現在の処, 地すべり面の探査には, 地すべり面の観察, 試料採取などの点から見てテストピット法が有効である。これによると, 地すべり面が直接観察できない場合でも, 地すべり面含有粘土層のφ′分布を測定することによって地すべり面を確定することができる。
実例を総合すると, 潜在すべり域に3個所以上のピットを掘削し, この領域のφ′分布と形状とが判明していれば, 主働, 受働両域の詳しい調査は必要でなく, この部分の形状が少々異なっても安定解析に影響しない。
なお, テストピット法でも滑動の確認と間隙水圧の把握は必要である。