地すべり
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テストピットによる地すべり面探査
玉田 文吾
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1982 年 19 巻 2 号 p. 6-11

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抄録

現在の処, 地すべり面の探査には, 地すべり面の観察, 試料採取などの点から見てテストピット法が有効である。これによると, 地すべり面が直接観察できない場合でも, 地すべり面含有粘土層のφ′分布を測定することによって地すべり面を確定することができる。
実例を総合すると, 潜在すべり域に3個所以上のピットを掘削し, この領域のφ′分布と形状とが判明していれば, 主働, 受働両域の詳しい調査は必要でなく, この部分の形状が少々異なっても安定解析に影響しない。
なお, テストピット法でも滑動の確認と間隙水圧の把握は必要である。

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© 社団法人日本地すべり学会
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