地すべり
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小川村袖地地すべりの変形像
表面ひずみ速度テンソルの測定とその応用
釜井 俊孝
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1989 年 26 巻 2 号 p. 1-8_1

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抄録

地すべりの地表に5本の杭で構成される測定ネットを設置し, 杭間距離の変化を計測して, 表面みずみ速度テンソルを決定した。測定ネットはほぼ正方形で, 四隅と中央に杭が設置されている。1987年~1988年.にかけて, 長野県, 小川村袖地地すべりの8ヶ所で計測を行った。独立な3個のテンソル成分について最小自乗法を適用し, 8個の測定値から4個の条件式を導いて誤差を求めた。主ひずみ速度はほぼ±6×10-4/dayの範囲であり, その方向や面積ひずみ速度, 最大せん断ひずみ速度は, 地すべりの変形状態を反映し, クラックの方向や移動の季節的変化などと良く一致している。また, 表面ひずみ速度テンソルを測定結果を考慮することにより, 地すべりの移動モデルに改良を加えることができる。

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© 社団法人日本地すべり学会
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