抄録
斜面の地震災害には, 岩石斜面の崩落と土砂斜面の滑動がある。前者は大きな加速度 (すなわち力) で, 後者は大きな仕事workで発生する。斜面における加速度は震度 (最大加速度) で表現される。斜面滑動に関与する仕事は, 震源のマグニチュード・震央距離で定まる到達エネルギーのうち波形に基づく何割かが転化したものである (波形が人工的な正弦曲線の場合, この割合は0となる) 。
このため, 地震災害のハザードマップは2種類必要となり, 「最大加速度」ならびに「マグニチュードと震央距離」についての確率を知ることになる。