日本消化器がん検診学会雑誌
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全大腸内視鏡検査が困難な地域における大腸がん検診精密検査法としての大腸CT検査の有用性
八坂 貴宏安田 貴明山口 将太本田 徹郎
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2020 年 58 巻 2 号 p. 104-111

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抄録

【目的】便潜血検査陽性者の標準的精密検査法は全大腸内視鏡検査(以下TCS)であるが,離島へき地においては消化器内視鏡医の不足により十分な精密検査を提供することが困難な状況にある。TCSが困難な地域における大腸がん検診精密検査法として,大腸CT検査(以下CTC)がTCSと同等に扱えるかを検証した。

【方法】2014年4月から2018年3月に2つの附属診療所において検診で便潜血検査陽性と判定され,精密検査法としてCTCが行われた169例とTCSが行われた273例の患者別の病変発見率,がん発見率,陽性反応適中度(以下PPV),偶発症発生率について比較検討した。

【結果】CTCを施行された症例では,58例(34.3%)で6 mm以上の病変を指摘された。47例(81.0%)がTCSに移行しPPVは93.6%であった。大腸癌は3例であった。一方,本院に紹介してTCSを行った症例では,70例(25.6%)で6 mm以上の病変を指摘され,大腸癌は11例であった。両者において病変発見率,がん発見率,偶発症発生率に有意差はなかった。

【結論】TCSが困難な地域において,CTCは精密検査法としてTCSを補完できると考えられた。

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© 2020 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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