地すべり
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沖縄, 島尻層群地帯の地すべりにおける破砕泥岩と軟化泥岩の強度特性
浦添地すべりと山川地すべりの対比
周 亜明宜保 清一江頭 和彦翁長 謙良丸山 健吉
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1996 年 32 巻 4 号 p. 26-33

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抄録
沖縄の第三紀島尻層群地帯の破砕泥岩地すべりと軟化泥岩地すべりのすべり面土の強度を, それぞれ浦添地すべりと山川地すべりを事例として対比し, 相違点について論じた。浦添試料と山川試料の双方が低いピーク強度を示したが, これは, 浦添では亀裂の存在に起因し, 山川試料では軟化の結果である。残留強度は, 配向性のスメクタイト粒子を含有する浦添試料がφr=11°を示したのに対して, スメクタイト量の少ない山川試料ではφr=25.5°であった。浦添試料と山川試料の残留強度の違いは両地すべりのすべり挙動の違いと関連づけられる。
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© 社団法人日本地すべり学会
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