地すべり
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Geochemistry of Groundwaters in the Utsunomata Landslide Area, Maki Village, Higashikubiki District, Niigata Prefecture
Xu HuilongYasue OKIOsamu SATOHideki WATANABE
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1997 年 34 巻 2 号 p. 25-34_1

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抄録
宇津俣地すべり地帯は新潟県南西部に位置する。地すべり地帯地下水の水温・水質調査を実施したところ, 陰イオンと陽イオンの組み合わせからCa-HCO3型, Na例HCO3型, Ca-SO4型, Na-SO4型, Ca-SO4-HCO3型, Na-SO4HCO3型, Na-HCO3-Cl型とNa-Cl-HCO3型など8種類の地下水が認められた。前6タイプの地下水が水-岩石相互作用によって形成された浅い地下水である。塩素イオン濃度の高い地下水, 特に高濃度のNa-Cl-HCO3型とNa-HCO3-Cl型地下水は活断層にそって分布していることが確認された。これらのタイプの地下水は活断層の亀裂帯にそって湧出しているジオプレッシャー型熱水と浅い地下水とが混合することによって生じたものである。水温・水質異常地帯は活断層の存在を強く支持している。新第三紀の厚い泥岩層の下に貯留されているジオプレッシャー型地下熱水は活断層の亀裂帯に沿って上昇して, 地すべり土塊の帯水層に達すれば, 間隙水圧と地下水水位の上昇をもたらし地すべりの発生を誘発するものと推定される。活動的な地すべり地域においての地下水の電気伝導度主要な成分濃度は高い値を示していて, 非地すべり地帯の地下水より10-50倍高い。活動している地すべり地域では地下水は高濃度のNa-Cl-HCO3型, Na-HCO3-Cl型とNa-SO4型が主なものである。安定あるいは準安定的な地すべり地域では地下水は低濃度のCa-HCO3型, Na-HCO3型とCa-SO4型で特徴づけられている。
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© The Japan Landslide Society
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