抄録
滑動・停止を繰り返す移動量の大きい地すべりでは, すべり面強度は残留強度にまで低下するが, 静止時に土かぶり圧による再圧密により強度を回復し, すべり抵抗を微増させることが考えられる。本研究では, 物理的性質の異なる地すべり土を用いて, 地すべりの滑動・停止・再発を想定してリングせん断試験を行い, 再圧密による強度回復について検討した。その結果, 大変位せん断後の再圧密による強度の回復は, 砂分を多く含有する試料で150kPa以下の低い有効垂直応力に対して顕著であったが, 粘土分を多く含有する試料では無視できる程度であった。