日本地すべり学会誌
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がけ崩れによる土砂到達範囲のDEMシミュレーションと簡易予測法の提案
若井 明彦鵜飼 恵三清水 義彦長田 健吾
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2004 年 40 巻 5 号 p. 366-376

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抄録
有限要素法 (FEM) や極限平衡法 (LEM) といった固体力学に基づく解析手法では, がけの崩壊位置や崩壊土量を推定することはできても, 崩壊した後の土砂の到達距離に関する予測は不可能である。本研究においては, 群馬県桐生市におけるがけ崩れ被害事例 (2002年) に基づいて, 個別要素法 (DEM) によるがけ崩れシミュレーションを行うとともに, 海堀 (1986) が提案した質点滑降時のエネルギー損失に直目した簡易予測手法などを参照しながら, がけの崩壊位置や規模が予め推定されている場合に被害範囲を定量的に予測するための簡易計算法を提案した。あらゆる現場をDEMに基づき解析するのは現時点の計算環境では困難であるため, 簡易かつ合理的な土砂到達距離予測法を提案したことは工学的に極めて有効である。
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© 社団法人日本地すべり学会
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