抄録
数値標高データ, 地質図, 自然環境情報GISデータ, 地すべり分布図ならびにGISソフトウェアを使用して, 富山県全域を対象とした地すべり関連GISデータを整備した。このデータセットから, 有効起伏量, 高度分散異常量, 地質区分, 構造線からの距離, 植生区分の指標データを作成し, 既存の地すべり防止区域の面積率を事前確率としたWeights of Evidence解析を行ったところ, 高度分散異常量>地質区分および植生区分>有効起伏量および構造線からの距離の順で地すべり地との関連が高いと判断された。この解析より得られたスコアマップからROC曲線を作成して精度検証を行い, 偽陽性率が0.2のときの地すべり評価マップを作成した。定量的, デジタル的に作成した本研究のマップは, 定性的, アナログ的に作成された従来の地すべり危険地・危険度マップを補完することが可能であると考えられた。