日本下肢救済・足病学会誌
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症例報告
下肢壊死性筋膜炎の検討─蜂窩織炎との鑑別は難しい─
永松 正代綾部 忍
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2015 年 7 巻 1 号 p. 69-76

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抄録
要旨:壊死性筋膜炎は早期診断が重要である.鑑別疾患である蜂窩織炎の治療は抗生剤の全身投与であるが,壊死性筋膜炎の治療の根幹は早期の外科的デブリードマンであり,治療方針が異なるからである.2011 年10 月から2013 年6 月までの1 年9 カ月の間経験した壊死性筋膜炎9 症例について検討を行った.発症年齢は37 歳から86 歳に及び平均年齢は69.2 歳であった.4 例が基礎疾患に糖尿病を認めた.初診時に壊死性筋膜炎と診断されたのは3 例にすぎなかった.8 例にデブリードマン手術を行った.その結果,死亡率は33.3%であった.
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© 2015 日本下肢救済・足病学会
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