日本経営診断学会全国大会予稿集
日本経営診断学会第43回全国大会
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自由論題報告
マーケティング・プロセスの診断枠組み
サービス・ドミナント・ロジックに基づく価値共創診断
*田口 尚史
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p. 114-117

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抄録

本論文の目的は,マーケティング診断の枠組みを開発することにある。従来型の機能別診断や4P’s に基づいたマーケティングのモデルに当てはめた診断枠組みは,貸借対照表上の資産や企業のアウトプットとしての製品に焦点を当てていた。これに代えて,本論文では,貸借対照表外の資源や製品が販売された後の顧客の使用段階も含めた価値創造プロセスにも焦点を当てる。顧客が価値を知覚するまでの価値共創プロセスを診断する枠組みを提案する。この枠組みを開発するに当たっては,サービス・ドミナント・ロジックを基盤とする。価値共創プロセスを,設計,価値共創,フィードバックといった3つのフェーズに分け,各段階の診断焦点が議論される。

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© 2010 日本経営診断学会
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