抄録
【目的】医療系学生や,職種は各教育カリキュラムで別の場,管理システム上
で学習するため共通項がほとんどない.炎症性腸疾患を例に多職種連携コンピテンシー獲
得を意図した共通教育プログラムを開発,提供することを目的とした.
【方法】(1)炎症性腸
疾患診療における多職種連携コンピテンシーを多職種で検討.(2)医師,看護師,薬剤師とし
てのオンデマンド学習動画(15 分間)と小テスト作成.(3)学習管理をGoogle スライド,
MoodleCloud を利用.(4)評価として,テスト結果,コンピテンシー自己評価の比較.
【結果】
2020 年2 月~2022 年7 月まで延べ100 名程度に提供された.(1)医療保健福祉分野の多
職種連携コンピテンシーが採用された.(2-4)勤務時間の違い,学習の場・管理システムの
違いから,最終的にMoodleCloud が採用された.(5)患者中心,職種間コミュニケーション
,職種役割,自職種,他職種,関係性の意識率は,MoodleCloud を用いた学習前(n=5)0.8,
0.8,1,0.8,0.8,0.6,後(n=6)0.83,1,0.83,0.67,1,1 であった.
【結語】医療系学生や多職
種連携・学習はMoodleCloud から提供すると効率的かもしれない.