抄録
発表者らは,知識を表形式にまとめることよって設問を自動生成する方法を開発した.
知識グリッドと命名したこの方法は,知識の関係を単純化したうえ,多数の設問を自動生成すること
には有用で,筆頭発表者の講義においては,教育内容の基本的理解のアセスメントに活用している.
しかしながら,知識グリッドを活用する教員は広がりを見せていない.原因を検討したところ,設問
が問う知識のコンセプトに関する分析と設問文の完成度に問題があることが示唆された.本演題で
は,その解決策として教員が作成した設問についての『問いたい概念』と設問を構成する『知識の構
造化』による類似問題の生成を提案する.加えて,類似問題作成をマネタイズすることによって,類
似設問の自動生成を定着させる方法を検討する.