牛卵母細胞体外成熟での透明帯遺伝子発現に及ぼすFSHおよびLHの影響をRNase protection assayで調べた。その結果,ホルモン処理区ではいずれも体外成熟5および15時間後の卵母細胞で透明帯遺伝子発現に影響が認められなかった。しかしながら,FSH区で卵核胞崩壊と減数分裂中期II誘起に有意な抑制が見られた.これらの結果から,FSHとLHは牛卵母細胞での透明帯遺伝子発現に関係がなく,この遺伝子発現はすくなくとも牛では卵母細胞の核成熟とは関連がないことが示唆された.
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