Journal of Mammalian Ova Research
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胚性幹 (ES) 細胞に導入されたpMGN(-4k)LacZ-neo遺伝子のキメラマウス胎子における発現
小薗井 真人伊藤 和衛高橋 寿太郎
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2001 年 18 巻 3 号 p. 123-126

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抄録

我々は,pMGN(-4k)LacZ-neo遺伝子導入胚性幹(ES)細胞亜株OM3を用いて,キメラマウス胎子を作出し,導入遺伝子発現を解析した.胎子日齢11-13日目(E11-13)では,導入遺伝子を発現する胎児は観察されなかった.E14では,回収された正常な11胎子の内の3胎子で導入遺伝子の発現が認められた.これらのキメラマウス胎子において,導入遺伝子発現領域は,側頭部,頸部から尾部に至る体幹部,および四肢で,広範囲に認められた.組織化学的分析によって,骨格筋特異的な導入遺伝子の発現パターンが観察された.これらの結果は,OM3細胞が,マウス骨格筋形成,および,骨格筋に関する再生医学的基礎技術の開発のための,骨格筋特異的細胞マーカーとして有効であることを示している.

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© 2001 日本卵子学会
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