胚培養士が配偶子・受精卵について,患者に直接説明する機会は少ないため培養士外来を開設した.受診された85人を対象に①患者内訳,②年齢・採卵回数・胚培養士外来受診数,③所要時間,④具体的な質問,⑤患者の反応,⑥患者の要望に応えられたかについて集計した.その結果,①妻のみ56.7%,夫婦41.7%,夫のみ1.7%であった.②妻の平均年齢,平均採卵回数,平均培養士外来受診数は37.6歳,3.7回,1.1回であった.③妻のみ41.3分,夫婦41.7分,夫のみ20分.④受精卵の状態43.1%,今後の治療17.6%,過去の治療9.8%,精液所見9.8%.⑤よく理解が85.0%,まずまず理解が15.0%だった.⑥十分に応えられたが73.3%,まずまず応えられたが23.3%,あまり応えられなかったが3.3%だった.胚培養士から情報提供をすることは,患者と接する良い機会となり患者の思いを再認識する良い機会となった.
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