哺乳動物卵子研究会誌
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ダブルトレーサー法によるラット卵子の3H-ロイシンと14C-グルタミン酸の取込みについて
辻井 弘忠
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1988 年 5 巻 2 号 p. 125-133

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抄録

単一3H-ロイシンおよびダブルトレーサーによる3H-ロイシン+14C-グルタミン酸のラット卵子への取込みは、培養60分まで取込みが増加すること、また、グルコース、乳酸およびピルビン酸添加によって取込みが増した。ダブルトレースの3H-ロイシンおよび14C-グルタミン酸のラット卵子への取込みは、単一3H-ロイシンおよび単一14C-グルタミン酸の取込みと比べて、取込みが低くなる傾向がみられた。子宮分泌液中の遊離アミノ酸のロイシンとグルタミン酸の比と、卵子へのロイシンとグルタミン酸の取込み比が類似していることから、卵子のアミノ酸の取込みと子宮分泌液中の遊離アミノ酸含量との間になんらかの関係が存在することが示唆された。

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© 日本哺乳動物卵子学会
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