2020 年 20 巻 2 号 p. 59-65
理学療法士業界において,諸外国への留学および協力が増加したことは記憶に新しい。しかし,今後COVID-19 の猛威が諸外国へ渡る足枷となることは,様々な面から想像することは容易である。欧米諸国には,過去に多くの日本人理学療法士が足を運び,学んだものを日本に持ち帰り発展させてきた歴史がある。筆者自身,日米の理学療法士免許を所有し,日米の大学,大学院を経験し,今もなお米国において臨床に従事しながら日本の外来整形外科クリニックにおいてエグゼクティブアドバイザー業務を行っている。その経験から日米の教育と臨床の違いを比較することにより,今後世界に羽ばたく理学療法士の一助となり,日本の理学療法に発展に寄与できれば幸いである。