2014 年 26 巻 1 号 p. 53-62
本研究では,行政組織における環境問題対応に関する情報の役割の解明を目的として,「白書」における環境用語の出現数,出現時期の違いを解析した。環境用語として,「ダイオキシン」,「バイオマス」,「地球温暖化」,「アスベスト」を取り上げ1980年から2011年の出現について解析した。また,Bassモデルを適用した検討により,「主体的に対応された環境用語」と「受け身で対応された環境用語」の2種類の環境用語を検出した。これらの解析に基づいて,環境問題対応における情報の役割の一部を示すことができたと結論づけた。