MACRO REVIEW
Online ISSN : 1884-2496
Print ISSN : 0915-0560
ISSN-L : 0915-0560
地球環境のゆらぎとサイクル
綿抜 邦彦
著者情報
ジャーナル フリー

1988 年 1 巻 1 号 p. 32-34

詳細
抄録

地球環境のゆらぎはある"しきい値"をこえると新しい平衡状態に達し,そこで再びゆらぎが生ずる。ゆらぎつつ,周期的な変動のある場合は地球環境は保全されるが,ゆらぎつつある方向性をもつ場合は二度と再びもとの状態にもどらない可能性がある。 地球環境のゆらぎは,パワースペクトルにより解析されると1/fゆらぎになる場合が多い。ランダムな白色ゆらぎでは未来の予測はできないが,1/fゆらぎの原因を追求すれば,予測ができる可能性がある。そのためには地球環境の変遷に対する時定数の見積りが重要な課題となる。

著者関連情報
© 日本マクロエンジニアリング学会
前の記事 次の記事
feedback
Top