東京大学教養学部
1988 年 1 巻 1 号 p. 32-34
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地球環境のゆらぎはある"しきい値"をこえると新しい平衡状態に達し,そこで再びゆらぎが生ずる。ゆらぎつつ,周期的な変動のある場合は地球環境は保全されるが,ゆらぎつつある方向性をもつ場合は二度と再びもとの状態にもどらない可能性がある。 地球環境のゆらぎは,パワースペクトルにより解析されると1/fゆらぎになる場合が多い。ランダムな白色ゆらぎでは未来の予測はできないが,1/fゆらぎの原因を追求すれば,予測ができる可能性がある。そのためには地球環境の変遷に対する時定数の見積りが重要な課題となる。
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