次世代都市構想の中の交通システムとして「山手リニアポリス2050―山手線上下空間の有効利用に関する提案―」を1990年国際交通安全学会誌に発表した。これは2050年を想定したもので、今回本学会誌が特集「2050年のグランドデザイン」を出すにあたって、当時の着想を生かしながら更に江戸・東京の水都としての歴史を振りかえり、首都圏で貴重な自然系である水路(河川・運河)およびループ水路(リバーループ)の復権と既存の鉄道・道路交通とのリンク、交通結節点(施設)の新設、少年・少女への水路に関する環境教育重視を提案する。