気象集誌. 第2輯
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浮游している液粒からの蒸發について
小林 惇
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1950 年 28 巻 11 号 p. 398-404

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抄録

この實驗報告は靜岡縣伊東市に在る抜山大三氏の特別實驗室において得たものである.即ち同實驗室にある特殊噴霧装置により水量10c.c./secの割合で海水の粒子を作つてこれを風速V=1.3m/secの風洞内に導入し然る後風洞内の3個所に落下する液粒の大きさを低倍率の顯微鏡で測定してその蒸發の程度をしらべたものである.
その結果は噴霧孔からの距離が夫々92cm, 159cm, 206cmにおいて外見の蒸發量は夫々77.5% 82.6%, 90.3%を求め得た.更に送風機外に遁れ出る粒子については99.8%ないし99.7%となる結果を得た.

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© 社団法人 日本気象学会
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