抄録
最も一般的な拡散の式を導いた。それはいわゆる固定湧源の問題にも,浮遊湧源の問題にも,どのような種類の拡散に対しても,適用することができる。粒子群の時空間的な大きさに対する拡散係数の関係が,それによって明らかになる。
式を導くに当っては,局所的な時空間相関を相関係数と局所エネルギーの積として表わし,時間空間の二次元的な粒子群における局所エネルギーを,粒子群の見かけ上の一次元スケールの導入によって,時系列の局所的な分散の式から導いた。オイラー相関とテイラー•カルマン相関の関係を示すテイラーの仮定も用いた。このようにして得られた式(37)及び(38)を現一部は解析的に,全体としては数値.的に解いて,いくつかの例について図に示した。