抄録
風と風杯運動の相対速度による力を考えて,風速計の運動方程式をもとめた.風速計の特性は,実験的に容易にきめられる2つの常数によって示される.その1つは追従風程と呼ぶもので,追従時間と風速の積に相当するものと考えてよい.他の1つは検定常数,すなわち一定風速における風速計の回転速度である.
種々の風速変化に対する風速計の回転を数値実験によってしらべた.風速計の器差以外の原因によって起りうる種々の測定誤差も論じた.自然風の平均風速の測定誤差は,風速計常数と乱れの強さによるが,総合して,海上風の場合は0.5から1%,陸上風の場合は1%から7%程度,過大に測定される.