静止空気中を落下する雪結晶のストロボ写真から,その落下速度が測定された.同時に対応する結晶の大きさと質量も測定された.
板状の結晶については,大きさ0.15mm∼1.8mmの範囲で,厚板,角板,扇形,広幅,樹枝,星状の各結晶形に対して,落下速度と大きさとの関係が得られた.他に角柱の測定もなされた.これらの測定値と,質量,大きさ,形をもとにして,厚い円板と有限円柱の模型実験による抵抗係数を与えて計算した値とを比較した結果,良い一致が得られた.従って,このような計算法は,板状および角柱状の雪結晶の落下速度の計算に適用できることが確かめられた.