気象集誌. 第2輯
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球面上を伝わるプラネタリー波のまわりに誘導される平均流について
瓜生 道也
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1975 年 53 巻 1 号 p. 45-54

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抄録
回転している球面上を,東西にぐるりとひとめぐりしたプラネタリー波束が,南北に伝わるとき,そのまわりに誘導される平均流について,two-timing methodを用いて議論する.但し,非圧縮性流体の2次元運動を仮定する.
まず,そのような波束は伝播過程で角運動量Ecosθ/ω(Eは,波のエネルギー,ωは波の東西方向のdrift角速度,θは緯度)を保存することが示される.そしてこの波束によって誘導される2次の平均帯状流Uは,ρUcosθ=E/ωで与えられることがわかる(ρは流体の密度).これらの結果は,ベータ平面上では,波束が運動量.E/C(Cは東西位相速度.C=ωcosθ)を保存し,平均帯状流はρU=E/Cで与えられると言いかえられる.
以上の結果から,この種の波束は,フォトン•アナロジーによって理解できることがわかる.
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© 社団法人 日本気象学会
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