抄録
ベナール対流の卓越しやすいセルの形を3次元Boussinesq方程式系の数値時間積分によって調べた.Rayleigh数Rがその臨界値Rcの2倍と6倍の場合に空気と水に対して調べた.小さくてランダムな初期温度擾乱を与えた場合には,R=6Rcで水に対する場合以外にロール状の定常な対流が得られた.R=6Rcで水に対する場合には,定常な3次元のセル状対流が得られた.しかし初期に有限振幅を持つ擾乱を与えた場合には,小さな初期擾乱を与えた場合とは異なるセルの形が得られた.
R=6Rcで空気に対しては,その周期と垂直方向の位相においてKrishnamurti(1970)やWillis and Deardorff(1970)等による室内実験で得られるものと似た振動する対流が見い出された.