気象集誌. 第2輯
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大気大循環の低次モデル
Edward N. Lorenz
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1982 年 60 巻 1 号 p. 255-267

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抄録
従属変数の数を極度に切りつめ簡略化して得られる常微分方程式の系である低次モデル(low-order model,LOM)は,しばしば大気現象の過程を定性的に正しく表現することができる。LOMを用いると,もっと大型のモデルで経済的に実行可能な限度よりもはるかに長い時間にわたる解や,はるかに多数の解のアンサンブルを得ることが一般的に可能となる。
LOMを作る一般的手順について述べる。LOMのさまざまな形,さまざまな使われ方を示すために,いくつかのLOMを選んで説明する。最後の節で水蒸気や雲を含む大気の大規模循環のモデルとなるLOMの製作手順を示す。
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© 社団法人 日本気象学会
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