抄録
二種類の複雑地形の地表面上で中立成層時の風速特性量が比較された。一つは丘の上,他は水面の風下側の陸地上である。両地点は力学的特性が大きく異るにもかかわらず,多くの点で相似性が見られた。すなわち,ごく地表面近くでの風のストレスは鉛直方向に減少するが,平均風速は対数分布である。この対数分布からもとめた地表面ストレスの値と乱流変動量から求めたレイノルズ•ストレスを下方へ外挿して得た地表面ストレスの値はよく一致した。また,両地点において,乱流エネルギーの逸散量と機械的生成エネルギーとは釣り合っている。