2007 年 13 巻 1 号 p. 39-50
筆者の先行研究では、短期内観は気づきがさらに強化され内観が深まる前に終了することが鮮明になったが、集中内観では後半から内観への集中が可能となっており、内観に没頭することによる衝撃的な気づきと内観の深化が示された。これらの短期内観と集中内観の比較を元に、本稿では内観の過程研究として社会福祉専門職教育における生活史把握の視点を加味して分析を加えた。そして、自己覚知の方法としての内観と他者理解の方法である生活史把握との接点を探り社会福祉専門職の教育方法の意義について考察した。その結果、客観的視点の形成、社会的視点の獲得、相互援助の経験の共通項を確認し学生が内在的変化の過程を経ていることが明らかになった。