2012 年 18 巻 1 号 p. 73-85
本論文は、東欧と著者の母国ブルガリアで初めて実施された内観療法に関する研究結果を示している。本研究は、平均年齢が29歳のブルガリア協力者の二つのグループに記録内観を実施した。第一グループは、デイケアセンターで心理的・社会的リハビリテーションを受けている薬物常用者4人を含まれている。第二グループは、4人の健常対照群である。参加者全員がこれまで内観療法について知識や経験は全くなかった。文化差を念頭に置きながら、本論文は日本国外、特にブルガリアで内観療法を応用する上での可能性を検討した。二つの調査結果は、日本の代表的な心理療法である、内観療法が、ブルガリアの薬物常用者の更正とブルガリアの一般向けの一つの方法として、可能性が高いことを示した。