内観研究
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短報
集中内観前に導入された「生い立ちの記録」を巡って
− 内観者の視点を中心に −
鈴木 康広真栄城 輝明
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2022 年 28 巻 1 号 p. 117-121

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抄録

 集中内観において「抵抗」が生じることがあるので、内観の三項目に入る前に自分の人生を振り返るという意味で「生い立ちの記録」を導入した。内観者にとって「生い立ちの記録」はインテークのように感じられ、内観の三項目に対するウォーミングアップになり、「三項目に対する抵抗」が減じられた。没頭・集中できれば、「抵抗」全般への有効性もあると思われる。内観面接者は時代精神の変化を考慮して、質的に生じざるを得ない「抵抗」を踏まえたうえで、「内観への抵抗」を減ずる工夫をしていく必要があろう。

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© 2022 日本内観学会
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