Journal of Neuroendovascular Therapy
Online ISSN : 2186-2494
Print ISSN : 1882-4072
ISSN-L : 1882-4072
原著
Angioguard XPを用いた頸動脈ステント留置術中塞栓性合併症に関する多施設共同研究
-MR plaque imageと狭窄長によるハイリスク群の抽出-
柏木 淳之清末 一路中原 一郎松本 省二廣畑 優安陪 等思堀 雄三岡原 美香田上 秀一相良 佳子近藤 やよい島田 隆一東 登志夫久保 毅森 宣
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2008 年 2 巻 3 号 p. 179-187

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抄録

【目的】Angioguard XPによるprotection下の頸動脈ステント留置術(CAS)における塞栓性合併症とその危険因子を検討する.【対象と方法】2007年11月より2008年5月の間にCASが行われ術前MR plaque image(PI)評価可能な49例を対象とし,T1・T2強調像でのプラークと筋の信号比(P/M),顎下腺との信号比(P/S)を計測し,これらの比,狭窄長と合併症の関連を検討した.【結果】内頸動脈血流の遅延(slow flow)を10例(20.4%),うち塞栓症を3例(6.1%)に生じた.塞栓症例では他と比較してT1 P/M, P/S値が高く,狭窄長も長い傾向が見られたが有意差は認めなかった.slow flow例ではT2 P/M, P/S平均値が低く,狭窄長は長い傾向が見られた.T1 P/M 1.5以上かつ狭窄長25mm以上の病変は有意に高率に塞栓症合併を認めた(p=0.003).【結語】術前PIと狭窄長は塞栓性合併症と関連を有し,T1 P/M 1.5以上,狭窄長25mm以上の病変では塞栓性合併症の危険性が高く,治療法や手技の選択に注意を要する.

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© 2008 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会

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