2012 年 6 巻 3 号 p. 181-188
【目的】頚動脈ステント留置術(CAS)後のステント内血栓症に対してstent-in-stent留置術を行い良好な結果が得られた1例を報告する.【症例】72歳男性.症候性左内頚動脈狭窄症に対しopen-cell stentを使用してCASを施行した.術後急性期に症候性進行性ステント内血栓症をきたしたため,closed-cell stentで追加CASを行い良好な結果を得た.【結論】CAS後のステント内血栓症に対して,血栓を壁側に抑え込むことのできるstent-in-stent留置術は,有効な治療となり得る.