抄録
要旨: 【目的】Angio-Seal 使用後,感染性動脈瘤を来し,外科治療を必要とした2 例を報告する.【症例】症例1 は71 歳男性.左内頚動脈狭窄に対し経皮的血管形成術施行,Angio-Seal にて止血.術後右下肢蜂窩織炎発症.第61 病日,感染性動脈瘤確認.第90 病日,人工血管バイパス術施行.症例2 は51 歳女性.クモ膜下出血にてコイル塞栓術を施行,Angio-Seal にて止血.第6 病日,右鼠径部血腫及び創部感染発症.第21 病日,感染性動脈瘤確認.第25 病日,人工血管バイパス術施行.【結論】圧迫時間を短縮できるAngio-Seal は有用なデバイスであるが,体内異物である故,感染のリスクとなる.重症化した場合,感染性動脈瘤を来し,外科治療が必要となる事もある.これを避けるためには術中術後の創部清潔環境ならびに術後安静環境の維持が重要であり,また感染リスクの高い症例では止血デバイスではなく用手圧迫止血の適応も検討すべきと考える.